ギターの弦おすすめ9選!選ぶポイントやメーカー・シリーズの特徴も解説!

 

ギター本体を購入して、毎日のようにガンガン練習していると、以下のような疑問を持ちませんか?

「同じギターなのに、なんであの人と音が違うんだろう?」
「ボロボロになってきているけど、いつ弦を交換したらいいんだろう?」
「ギターの弦って、いっぱいあるけど、何が違うんだろう??」

この記事では、ギターの弦による違い、弦を交換する際の注意点、弦の選び方、おすすめのメーカーやシリーズごとの特徴など、ギターの弦について幅広く解説します。最後まで読めば、弦のことが理解でき、好みのアイテムを選べるようになるので、ぜひ参考にしてください。

ギターの弦にこだわるメリット

ギタリストには、「弦はこれに決めている!」という人もいれば、「ギターや曲によって弦を変えている」という人もいます。初心者にとっては、ギターの弦になぜそこまでこだわるのか理解できないことでしょう。まずは、ギターの弦にこだわることで、どのようなメリットがあるか説明します。

メリット1:サウンドが変化する

ギターの弦にこだわるメリットの一つは、サウンドの変化です。異なる弦の素材や太さ、巻き方によって、発音される音色や倍音の豊かさが変化します。たとえば、ニッケル製の弦はバランスがよく、柔らかな音が得られます。一方、ステンレス製はシャープで高音が伸びやかです。

また、弦の太さも影響を与え、太い弦は低音を強調し、細い弦はアタック感が際立ちます。サウンドの変化を理解し、自分の演奏スタイルや好みに合った弦を選ぶことで、より表現豊かな音楽を奏でることが可能となります。

メリット2:弾きやすくなる

ギターの弦にこだわることで、ギターを弾きやすくもできます。弦の太さや素材、巻き方が演奏に与える影響により、プレイヤーの手応えや操作感が変化します。例えば、細めの弦は押さえやすく、軽快な弾き回しや速いフレーズがしやすくなります。これにより、初心者から上級者まで、演奏技術や表現力を向上させることができます。

適切な弦を選ぶことで、フィンガーピッキングやバリータッピングなどのテクニカルな演奏もスムーズに行え、弾き手の表現力が広がります。つまり、弾きやすい弦を選ぶことは、プレイヤーにとって演奏の快適性と表現力が向上します。

また、以下の記事では、初心者にとっても弾きやすく、最適な練習曲の選び方やおすすめなどを紹介しているので、参考にしてください。

メリット3:耐久性が上がる

ギターの弦にこだわることで、弦自体の耐久性もあげられます。弦の素材やコーティングの有無によって、弦の寿命や耐久性が変化します。例えば、コーティングが施された弦は、外部からの湿気や酸素、汚れなどの影響を受けにくく、錆びにくい特性があります。これにより、弦の寿命が延び、交換頻度が低くなります。

特に、演奏環境が湿気の多い場合や、ライブパフォーマンスでの使用時には、耐久性のある弦が重要となります。適切な弦を選ぶことで、音質の安定性を維持しつつも、長期間にわたって使用できるため、経済的でありながらも高品質な演奏が可能です。

ギターの弦に対する注意点

ギターの弦を交換する際には、いくつか注意しておく必要があります。ここからは、ギターの弦に対する注意点について説明します。

注意点1:ギターのサウンドを決めるのは弦だけではない

ギターの弦にこだわる際には、ギターのサウンドを決めるのは弦だけではないということに注意しましょう。エレキギターサウンド形成には、弦以外にも様々な要素が関与しています。ボディ素材や形状、指板素材、木材の品質、ピックアップ、シールド、アンプ、エフェクターなどがその例です。

ボディ素材や形状は共鳴特性に影響を与え、指板素材は演奏感や音の滑らかさに関わります。木材の品質が高いほど、より豊かでバランスの取れたサウンドが期待できます。ピックアップの種類や設置位置は、信号の変換や増幅に影響し、シールドの質やアンプ、エフェクターの選択も大きな要素です。

つまり、ギターのサウンドはこれらの要素が複合的に影響し合って形成されます。弦の変更は一つの要素に過ぎず、他の要素とのバランスが重要です。ギタリストは全体のシステムを理解し、調整することで、理想的なサウンドを追求できます。そのため、単に弦だけに焦点を当てず、全体のバランスを考えたサウンドの探求が必要です。

注意点2:交換頻度の目安は2週間

一般的に、ギターの弦の交換頻度の目安は「約2週間」とされています。新しい弦を張った瞬間から、手の汗や脂などの影響を受けて劣化が始まり、空気中の酸素によって酸化(サビ)が進行します。弦が劣化すると、サビや変色、光沢の喪失などの症状が現れます。また、フレットに当たる部分がツルツルになり、色が変わることもあります。

これらの症状が見られた場合、弦の交換が必要です。サビや変色が進むと、チューニングが合いづらくなったり、サスティンが短くなったりして演奏に支障が生じます。さらに、音が曇り、ギターの本来のトーンが発揮できなくなり、弦がひっかかってチョーキングやビブラートが難しくなる可能性もあります。

したがって、2週間程度を目安に弦の状態をチェックし、これらの症状が見られた場合は早めに弦の交換を行うことが重要です。定期的な弦の交換によって、良いサウンドと快適な演奏環境を維持することができます。

注意点3:適切な道具を使って交換する

ギター弦の交換を行う際には、適切な道具を使うことが重要です。以下は交換に必要な主な道具です。

ニッパー

ニッパーは、古い弦や新しい弦の余った部分を切るために必要です。ハサミと同じように使用し、弦を刃先で挟んで切ると、余分な弦がギターに引っかからず、取り回しがスムーズになります。

クロス

弦を交換する際には、ギターの塗装を傷つけないような柔らかい繊維のクロスが必要です。弦交換時には、ギターのボディや指板を保護するために使用します。優れた保護材料であることが求められます。

ワインダー

ワインダーは、弦を素早くペグに巻き取るための道具です。素手よりも小さい力で速くペグを回せ、アコースティックギターのエンドピンを抜くための「釘抜き」の機能も備えています。これにより、弦交換が簡単かつ効率的に行えます。

ドライバー

ギターのバックパネルなどのネジを外す際に必要です。これはエレキギターの場合が一般的で、ボディの内部にアクセスする必要がある場合に使用します。

なお、他にもギターを始める上で必要なものについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

ギターの弦を選ぶポイント

エレキギターの弦を選ぶためには、以下のポイントを意識しましょう。

ポイント1:太さ

ギターの弦の太さは、弾きやすさとサウンドにかなり影響します。以下の特徴を踏まえて、好みの太さを選びましょう。

ミディアムゲージ(.011-.049)・ヘビーゲージ(.012-.052):低音を強調・サスティンがいい

太めの弦(.011-.049 / .012-.052)は、その重厚な音と迫力を重視するギタリストに適しています。「ミディアムゲージ」や「ヘビーゲージ」と呼ばれる弦は、低音域を強調し、重みのあるサウンドを生み出す特徴があります。特にメタルやハードロックのジャンルにおいては、これらの太い弦がより力強く存在感のある演奏を可能にします。

太い弦は伸びが良く、サスティン(音の伸び)が優れています。これにより、弾いた音がしっかりと広がり、長いサスティンが得られます。ショートスケールのギターやレスポールなどで使用すると、ちょうど良いテンション(張り)で演奏でき、弾きやすさと音色のバランスが取れます。

一方で、太い弦を押さえる際には一定の力が必要であり、初心者や指の力に自信のないプレイヤーにとっては演奏が難しく感じられることがあります。

エクストラライドゲージ(.008-.038)・スーパーライトゲージ(.009-.042):アタック感を強調・押さえやすい

細めの弦(.008-.038 / .009-.042)は、その弾きやすさとサウンドの繊細さが特徴です。「エクストラライトゲージ」や「スーパーライトゲージ」と呼ばれるこれらの細い弦は、低いテンションで押さえやすいのが特徴です。そのため、初心者や指の力に自信のないプレイヤーにとっては非常に扱いやすく、弾きやすさがあります。また、チョーキングなどの演奏方法を頻繁に使用する際にも便利です。

一方で、テンションが低いため、弦が暴れてビビりやすくなる点には注意が必要です。ただし、その音色はシャープで線が細く、繊細なイメージを持っています。アタック感が強く、歯切れが良いのが特徴であり、ロングスケールのストラトキャスターなどに使用すると非常に適しています。

細い弦は、その特性からアコースティックな音色や特定のジャンルに向いているだけでなく、アタック感やフレットノイズの抑制にも優れています。演奏者が細かいニュアンスやアクセントを重視する際に、細めの弦は有益な選択肢となります。

ライトゲージ(.010-.046):万能・バランスがいい

中ぐらいの太さの弦(.010-.046)は「ライトゲージ」とも呼ばれ、そのバランスがよく、演奏者にとって非常に使いやすいとされています。この太さを基準に、太いか細いかを判断することが一般的です。テンションは高すぎず低すぎず、そのため演奏がしやすく、初心者にもおすすめされる特徴があります。

ライトゲージの弦は、音色のバランスが取れており、どのタイプのギターにも適しています。ギターの種類によらずに扱いやすいため、何を買うべきか分からない初心者にとっては、ライトゲージが良いスタート地点となります。演奏者が様々なジャンルやスタイルで活動する場合も、ライトゲージは非常に頼りになります。

ライトゲージの弦は、柔軟性がありつつも適度なテンションを保ち、アコースティックな音色からエレクトリックなサウンドまで、多岐にわたる表現が可能です。そのため、中ぐらいの太さの弦は、プレイヤーが幅広い音楽スタイルに対応するための頼れる選択肢と言えます。

ポイント2:素材

ギターの弦を選ぶポイントとしては、素材も重要です。ギターの弦の素材は、サインドや弾きやすさだけでなく、耐久性にも影響します。以下の特徴を押さえ、目的に合わせて選びましょう。

ニッケル:バランスがいい・柔らかい

ニッケル製のギター弦は、そのバランスが取れたサウンドと柔らかい演奏感が特徴です。これはエレキギターの弦素材として最も普及している素材の一つであり、様々なプレイヤーに支持されています。

まず、ニッケル製の弦は錆びにくく、耐久性があります。これにより、長期間にわたって安定したサウンドを提供します。また、バランスの取れたサウンドは、高音域から低音域まで均等に響き、楽曲全体に渡って均一な音質を生み出します。そのため、様々なジャンルに対応でき、幅広い音楽スタイルで使用されています。

柔らかい演奏感は、初心者にとっても使いやすく、指の力の不足を補ってくれます。また、比較的安価に入手できるため、コストパフォーマンスが高いとされ、予算を重視するプレイヤーにもおすすめです。総じて、ニッケル製のギター弦はそのバランスと使い勝手の良さから、幅広い層のミュージシャンに利用されています。

ステンレス:シャープ・高音の伸びがいい

ステンレス製のギター弦は、その錆びにくさと硬質な特性から、シャープで高音の伸びが良いサウンドが特徴です。ステンレス素材は錆びにくく、強度が高いため、耐久性があり、特に高音域での表現に優れています。

ステンレスの弦のサウンドはシャープで、明瞭なアタックがあります。そのため、カッティングや高速の演奏法に向いています。高音が特に強調され、音の伸びが良いため、ソロプレイや高音域でのアーティキュレーションにおいて優れたパフォーマンスが期待できます。

一方で、ステンレス製の弦は通常、少し高価です。しかし、その特徴を重視するプレイヤーにとっては、そのコストに見合う高品質なサウンドや演奏性を提供します。特に高音の際立つ明瞭なサウンドを求めるギタリストや、カッティングが多用されるジャンルでの使用が適しています。

コーティング:長持ちする

コーティングされた弦は、その耐久性を重視した特性から、錆びにくく長持ちすることが特徴です。これらの弦は、特殊なコーティング加工が施されており、通常の弦よりも優れた耐久性を提供します。

コーディング弦の周りに施されるため、外的な要因から弦を保護し、錆びにくくすることが可能です。そのため、通常の弦よりも交換頻度を少なくすることができます。これは、特に頻繁な弦の交換が難しい状況や、耐久性を重視するプレイヤーに適しています。

ただし、コーティング弦は一般的な弦と比べて音の抜けが悪いという特性があります。そのため、音のクリアさや明瞭さを求めるプレイヤーにとっては、割り切ることが必要です。また、コーティング弦は比較的高価であるため、頻繁に弦を交換したい人には向いていないかもしれません。

ポイント3:巻き方

ギターの弦は6本が基本セットですが、全てが同じ形状をしているわけではありません。よく見るとわかりますが、4から6弦には「巻き弦」と呼ばれる構造となっており、この巻き方によってもサウンドが変わります。以下の特徴を押さえて、巻き方にも拘ってみましょう。

ラウンドワウンド:定番・伸びがいい

ラウンドワウンドは、弦の表面に丸みのある巻き方をしており、その特徴としてブライトで明瞭なサウンドが得られます。これは最も定番で一般的な巻き方の一つであり、そのざらついた感触が特徴的です。

明るくはっきりとした音色が特徴であり、音の伸びも優れています。このサウンドの特性は、特にジャズ、ロック、ポップスなどのジャンルで広く愛用されています。明瞭なアタックと豊かなハーモニクスが、演奏において良い表現力を生み出します。

ラウンドワウンドは、そのブライトなサウンドと快適な弾き心地から、ギタリストがこだわりなく選ぶ一般的な選択肢となっています。特に初心者や多様なジャンルで演奏するプレイヤーにとって、オールラウンドに使いやすい巻き方です。

フラットワウンド:甘い音色・心地いい感触

フラットワウンドは、丸みを帯びた甘い音色が特徴であり、その巻き方はラウンドワウンドとは対照的です。フラットワウンドの弦はつるつるとした表面を持ち、触れたときの心地よさがあります。

この巻き方は、特にジャズなどのジャンルによく合い、その甘い音色が特徴的です。フラットワウンドは、しなやかで柔らかな弾き心地があり、その心地よい感触がプレイヤーにとって魅力的です。また、つるつるとした表面は指の動きをスムーズにしてくれるため、スライドやレガートなどの演奏テクニックにも適しています。

ジャズギタリストや、柔らかく甘いトーンを求めるミュージシャンにとっては、フラットワウンドが好まれることがあります。ジャンルや個々の好みによって選ぶと、その効果を発揮し、特有の音色と心地よいプレイ感が演奏に加わります。

ハーフラウンド:弾きやすい・サウンドもいい

ハーフラウンドは、ラウンドワウンドとフラットワウンドの中間的な質感を持つ弦であり、その特長は双方の良い部分を兼ね備えています。具体的には、ラウンドワウンドのはっきりとした音色と、フラットワウンドの手触りを融合させた結果、弾きやすさとサウンドの良さのバランスが得られます。

ハーフラウンドは、その中間的な性質から、弾き手がサウンド面でも弾きやすさの面でも妥協したくない場合に適しています。音色ははっきりとしていますが過度にキラキラした感じがなく、手触りは滑らかで指を優しく受け入れるような感触があります。

このバランスが取れた特性は、ジャンルやプレイスタイルに関わらず、多くのギタリストにとって魅力的です。ハーフラウンドの弦は、一般的な弦の特性の中でも中庸な部分を提供するため、演奏者が異なる音楽スタイルや要望に対応するための汎用性があります。

ギターの弦おすすめメーカー・シリーズ

ギターの弦には、定番と言われるメーカーやシリーズがいくつかあります。楽器屋に並ぶ種類も大体どのお店でも代わりはしないので、多くの場合は、以下で紹介するメーカー・シリーズのものを使うのが一般的です。

ここからは、定番のギター弦メーカーと人気のシリーズの特徴について解説します。

メーカー1:D’Addario(ダダリオ)

D’Addario(ダダリオ)は世界中で高いシェアを誇る弦メーカーであり、多くのギターメーカーが出荷時に採用していることでも知られています。このメーカーが製造するエレキギター弦は、その落ち着いたサウンドが魅力とされています。ダダリオの弦は、コーティングが施されていないにもかかわらず寿命が長く、弦交換にかかるコストを軽減したいギタリストにとって便利な選択肢です。

特にダダリオの弦が有名なのは、弦の端にあるボールエンドが色分けされていることです。1弦から6弦の順でシルバー・パープル・グリーン・ブラック・レッド・ゴールドに色分けされ、これによって弦交換時に間違えにくくなっています。初心者にとっては特に使いやすく、エレキギター弦の選択肢としても広く知られています。

XL Nickel Round Wound

ダダリオの「XL Nickel Round Woundシリーズ」は、エレキギター弦のスタンダードであり、ニッケル素材とラウンドワウンドの巻き方が特徴です。世界中のミュージシャンに支持され、高水準のクオリティとバランスを誇ります。

XL ProSteels Round Wound

ダダリオの「XL ProSteels Round Woundシリーズ」は、ステンレス素材とラウンドワウンドの巻き方が特徴的なエレキギター弦です。このシリーズは非常にブライトなサウンドを提供し、サスティンが抜群です。

NYXLシリーズ

ダダリオのNYXLシリーズは、ニッケル素材とラウンドワウンドの巻き方を特徴とするエレキギター弦の上位品番です。このシリーズは、通常のニッケルワウンド弦と比べて、ややブライトで大音量なサウンドを提供します。さらに、チューニングの安定性が向上しており、チューニングにかかる時間が短縮され、合った状態をより長時間維持できる特徴があります。

メーカー2:Elixir Strings(エリクサー)

エリクサーは、コーティング弦を製造するメーカーとして高い知名度を誇ります。テイラーやアイバニーズなど多くのギターメーカーが出荷時に採用しており、その品質の高さには定評があります。

エリクサーのエレキギター弦は、特許を取得した極薄コーティングを施したモデルが特に人気です。このコーティングは腐食、汚れ、皮脂、汗などの要因が音色に悪影響を与えるのを抑制するだけでなく、優れた耐久性を持ち、長期間使用することができます。これにより、音のクオリティを保ちながら弦の寿命を延ばすことが可能です。

ELECTRIC NANOWEB COATING

エリクサーの「ELECTRIC NANOWEB COATING」は、NANOWEBコーティングが特徴のエレキギター弦です。このコーティングは、ラウンドワウンドの弦をしっかりと覆い、巻き線の隙間に汚れが入り込むのを効果的に防ぎ、弦を錆びにくくし、驚異の長寿命を実現しています。そのため、交換頻度を減らしたいプレイヤーや手間をかけずに弦の良さを維持したい方におすすめです。音質も優れており、コーティングによって手触りが滑らかで演奏しやすくなっています。コーティング技術に優れたエレキギター弦の一つです。

ELECTRIC OPTIWEB COATING

エリクサーの「ELECTRIC OPTIWEB COATING」は、最近新しく追加されたシリーズで、OPTIWEBコーティングが特徴です。この新しいコーティングは、通常のノンコーティング弦のようなサウンドと自然な弾き心地、グリップ感を提供しています。これにより、従来のコーティング弦のような弾き心地が苦手な方でも、長寿命な弦を楽しむことができます。OPTIWEBコーティングは、巻き線をしっかりと保護しながらも、弦の自然な鳴りを損なわず、プレイヤーに快適な演奏体験を提供します。

メーカー3:ERNIEBALL(アーニーボール)

アーニーボールは、1962年から高品質な弦を製造し続けているメーカーです。大手メーカーでありながら比較的リーズナブルな価格で購入できることが特徴で、コストパフォーマンスに優れたエレキギター弦を提供しています。この点が、定期的な交換が必要な弦にかかるコストを軽減したいギタリストにとって魅力的です。

アーニーボールのエレキギター弦は、張った際のテンションが比較的弱めであり、弦を押さえる指が痛くなりにくいという特長があります。また、そのサウンドはきらびやかで高音が魅力的です。ジミー・ペイジポール・マッカートニーなどの有名アーティストからも高い支持を得ており、張りたての弦を弾いた際に生まれる美しいブライトな音色が特におすすめです。

SUPER SLINKY(09-42)

アーニーボールの「SUPER SLINKY」は、SLINKYシリーズの一部で、特に細めに設計されたエレキギター弦です。ニッケルのワウンド弦で、6弦の太さは0.042インチで、1弦は0.009インチと非常に細く、全体的にテンションが低いため、押さえやすさがポイントです。

押さえやすさにより、チョーキングやビブラートがしやすく、力の弱い方や手の小さい方に特におすすめです。余計な力を入れずに弦を押さえられるため、ギターソロに挑戦したい方にも適しています。

REGULAR SLINKY(10-46)

アーニーボールの「REGULAR SLINKY」は、エレキギター用の定番弦です。1弦は0.010インチ、6弦は0.046インチと、エレキギターの標準的なゲージであり、太さに迷う方におすすめです。クセの少ないサウンドで、ロック、ポップス、ジャズなど、幅広いジャンルに適しています。

低音側は「スズ・メッキ・ヘックス・スティール・コア」に「ニッケル・メッキ・スティール・ワイヤー」のワウンド、高音側は高硬度の「スズ・メッキ・ハイ・カーボン・スティール」のプレーン弦で構成されています。

ギターの弦おすすめアイテム9選

ここからは、具体的におすすめの品番について説明します。

迷ったらコレ!定番品のおすすめ3選

まずは、「選択肢が多すぎて選べない!とにかく定番でいいやつを教えて!」という方におすす目の、定番品でおすすめのものを3つ紹介します。

定番おすすめ1:ERNIEBALL SUPER SLINKY

アーニーボールの「SUPER SLINKY」は、Electric Slinkyシリーズの代表的なエレキギター弦で、世界中のトップ・ギタリストから圧倒的な支持を受けています。この弦は癖がなく、バランスのとれたサウンドが特徴で、ジャンルを問わず広く活用されています。人気のメーカーであるERNIEBALLの中でも大定番であり、プレイヤーにとって信頼性の高いエレキギター弦として知られています。

定番おすすめ2:D’Addario XL Nickel Round Wound EXL120

D’Addario XL Nickel Round Wound EXL120は、DADDARIOの大定番エレキギター弦で、Super Lightゲージ(009、011、016、024、032、042)。オーソドックスなニッケル・ラウンドワウンド素材を採用し、世界中のギタリストが愛用する理由は、ブライトなサウンドが様々なプレイスタイルに対応するためです。圧倒的な支持を受け、Robben Fordなど有名ギタリストも使用しています。XL NICKELシリーズは信頼性と高品質を備え、幅広い音楽ジャンルで活躍します。

定番おすすめ3:Elixir Strings ELECTRIC NANOWEB COATING Light 1046

エリクサーのELECTRIC NANOWEB COATING Light 10|46は、コーティング弦の優れた選択肢です。ナチュラルなタッチが特徴で、ノンコーティング弦と同様の感覚で演奏できます。コーティングによりフィンガーノイズが程よく抑えられ、初めてのコーティング弦にも最適です。

ストラトテレキャスに最適!ロングスケール用の弦おすすめ3選

ストラトキャスターテレキャスターなどのロングスケールのギターは、張りが強いのが特徴です。そんなギターにおすすめしたいロングスケール向けの弦でおすすめのものを3つ紹介します。

 

なお、フェンダーのおすすめギターやモデルごとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

ロングスケールおすすめ1:Elixir Strings ELECTRIC NANOWEB COATING Super Light

エリクサーの「ELECTRIC NANOWEB COATING Super Light」は、状態を長期間キープする革新的な弦です。特殊なポリマー技術により、汗や体の油分、汚れから巻き弦を守り、腐食を防止します。通常の弦に比べて3~5倍も長持ちし、張り替え時の高音質を維持します。1997年以来、多くのプロ・アマチュアミュージシャンに愛用されています。

ロングスケールおすすめ2:ERNIEBALL ZIPPY SLINKY

アーニーボールの「ZIPPY SLINKY(スーパーライト・ゲージ)」は、アーニーボールのSLINKYシリーズで、特に細めに作られたエレキギター弦です。ニッケルのワウンド素材を使用し、6弦の太さは0.036インチ。1弦は0.007インチと細めで、全体的に低いテンションが特徴。押さえやすく、力の弱い方や手の小さい方に適しています。これにより、チョーキングやビブラートもしやすく、ギターソロに挑戦する方にもおすすめです。

ロングスケールおすすめ3:D'Addario NYXL 0942

ダダリオの「NYXL 0942」は、エレキギター弦のSuper Lightセットで、ハイ・カーボン・スチールの芯線とプレーン弦を採用しています。配合を見直したニッケルメッキの巻き線が磁気特性を向上させ、ミドルの強調された力強いサウンドが魅力です。NYXLシリーズはダイナミック・レンジと広いハーモニック・レスポンスを追求し、高品質なギター弦として知られています。

レスポールセミアコに最適!ミディアムスケール用の弦おすすめ3選

レスポールセミアコなどのミディアムスケールのギターは、テンションがキツすぎないため、力強くて甘いサウンドが特徴的です。そのようなギターにおすすめの弦を3つ紹介します。

ミディアムスケールおすすめ1:Elixir Strings ELECTRIC NANOWEB COATING Light

エリクサーの「ELECTRIC NANOWEB COATING Light」は、エリクサーの中でも特に長寿命な弦です。NANOWEBコーティングは自然なタッチとブライトで迫力のあるサウンドを提供し、コーティングを感じさせない仕上がりです。フィンガーノイズも程よく抑え、エレキギターの定番であるライトゲージとして知られています。

ミディアムスケールおすすめ2:D’Addario XL Nickel Round Wound EXL110

ダダリオのXLシリーズ、特にEXL110は、オーソドックスなラウンドワウンドのニッケル弦で、ブライトなサウンドが魅力です。1弦が0.010インチ、6弦が0.046インチというレギュラーゲージで、クセが少なく、幅広いジャンルに適しています。世界的に多くのギタリストが愛用し、色違いのボールエンドもデザインのアクセントとして魅力的です。

ミディアムスケールおすすめ3:ERNIEBALL REGULAR SLINKY

アーニーボールのRegular Slinky(10-46)は標準的なゲージで、太さの選び方が不安な方に最適です。クセの少ないサウンドがロック・ポップス・ジャズなど幅広いジャンルにマッチします。手ごろな価格で入手しやすく、スタジオや店舗で簡単に入手可能です。

まとめ

エレキギターの弦は、サウンドや弾きやすさ、耐久性などに影響するため、ギタリストがこだわるポイントの一つです。また、定番のメーカーやシリーズがありますが、それぞれの特徴を理解し、自分の目標とするサウンドや弾き心地に合わせてベストなものを選びましょう。

 

また、以下の記事では自宅で練習する際におすすめのヘッドホンや選び方について紹介しています。こちらも良かったら参考にしてください。

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