ギター初心者が必要なものとは?はじめに欲しいものから、後々必要なものまで徹底解説!
これからギターを始める方にとって、ギターを弾くために必要なものは細々しており、全部持っているのかわからなくなりますよね。
この記事では、ギターを弾くために必要なものを一覧にすることで、必要なものが揃っているか確認しやすくしています。また、それぞれのアイテムについて役割や選ぶうえでのポイントも解説しており、これから購入を検討する際におすすめのアイテムもそれぞれ紹介します。ギター以外のものでまだ揃えられていないものがある人は、ぜひ参考にしてください。
ギター初心者が必要なもの一覧
まずは、これから紹介する必要なものを一覧に示します。既にあるものと、買い忘れていたけど欲しいものを整理して、自分のギター用品が揃っているか確認しましょう。
【はじめに必要なもの】
必要なもの |
役割 |
おすすめ商品 |
ギター本体 |
弾く |
Fender Made in Japan Traditional 60s Stratocaster |
ギタースタンド |
ギターを置いておく |
キョーリツ GS103B |
チューナー |
ギターの音を合わせる |
YAMAHA YTC5 |
ピック |
ギターの弦を弾く |
なんでもOK |
アンプ |
ギターの音を大音量で聞く |
Marshall MG10 |
シールド |
ギターとアンプを接続する |
Ex-pro FA series 3.0m L/S |
ストラップ |
ギターを肩からかける |
ERNIE BALL 4037 POLYPRO STRAPS |
ストラップピン |
ストラップを固定する |
SCHALLER S-Locks |
メンテナンス用品 |
ギターをお手入れする |
後述 |
これ以降は、それらの役割や選ぶ際のポイント、「初心者が迷ったらコレ!」というおすすめ商品について細かく解説していきます。
ギター初心者がはじめに必要なものとおすすめ商品
まずは、ギターをこれから始める初心者がはじめに買い揃えておきたいアイテムについて解説します。多くのアイテムが「初心者セット」などのギターセットを購入すると付属していますが、それなりのギターを購入する場合には自分でイチから集める必要があるので、参考にしてください。
1:ギター本体
ギター本体は、言わずもがなギターを始めるためには必要なものですね。初心者がこれからギターを選ぶ際には、以下のことを意識して選ぶようにするのがおすすめです。
- 音の好み:ブランドやモデルによって異なる
- 予算:①10万円前後、②12万円前後、③20万円前後 あたりがおすすめ
- ブランドと評判:好きなメーカー・評判のいいメーカーを選ぶ
- 弾きやすさ:ネック太さ・弦高・ボディ形状などを選ぶ
これらのポイントを考慮して、私がおすすめするのは「Fender / Made in Japan Traditional 60s Stratocaster」です。
ストラトキャスターは、「ギターの定番」と言われることも多く、プロからアマチュアまで幅広いギタリストが愛用しています。また、メーカーであるFender Japanは、国産でコストパフォーマンスが高いのが特徴です。汎用性の高いギターを初めから持っておくことであなたのギターライフも楽しくなること間違いなしです。
なお、フェンダーのギターごとの違いやおすすめ機種については、以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。
2:ギタースタンド
ギタースタンドはギターを安定して立てかけるためのアクセサリーであり、ギターを置いておくときに倒れたり傷ついたりするリスクを軽減します。また、ギターを壁に立てかけるとネックが曲がってしまうこともあるため、ギタースタンドを使用することでネックを保護するという役割もあります。
また、ギタースタンドには主に以下の3種類があるため、好みや用途に合わせて選びましょう。
- シングルスタンド:通常のスタンド。1本のギターを立てておくためのもの
- マルチスタンド:複数のギターを同時に立てておくことができる
- ウォールマウントスタンド:ギターを壁にかけることができ、省スペース
インテリアやギターとの相性にもよるが、キョーリツの「GS103B」は定番アイテムなので、迷ったときにはこれにすれば間違いありません。
3:チューナー
チューナーはギターの音を正確な高さに調整するための不可欠なアイテムです。ギターの弦の音を正確なキーに合わせることができます。画面やLED表示を見ながらペグを回すことで、弦の音が正しいかどうかを視覚的にも確認できます。
なお、チューナーを選ぶ際には以下のポイントを意識しましょう。
- 表示の見やすさ:LED表示や液晶画面での表示のものがある
- 使いやすさ:ボタン・機能が多いものや、シンプルなものがある
- 持ち運びやすさ:クリップタイプ(コンパクト)〜エフェクタータイプ(大きい)
演奏する場所によって精度や必要な表示方式なども異なるので、自分のギターを低環境に必要なものを選ぶようにしましょう。初心者で何を選べばいいかわからない方は、YAMAHAの「YTC5 クリップチューナー」を購入しましょう。
YTC5は、小型でありながら非常に視認性が高く、使い勝手の良い液晶式のクリップオンチューナーです。バックライトも搭載されており、暗いステージでも使えます。また、「オートパワーオフ機能」によって電池の無駄を防ぎ、長時間の使用も可能です。さらに、価格も1000円前後と手頃であり、初心者にも手を出しやすい高いコストパフォーマンスのアイテムです。
また、精度や反応速度などは劣りますが、購入するのが面倒な方は「無料のスマホアプリ」を使用するのも有効な手段です。ただし、正しいギターの音で練習しないと、演奏が合っているのか間違っているのかがわからなくなってしまうため、できれば一つは専用のチューナーを持っておくことをおすすめします。
4:ピック
ピックは、ギターの弦を弾くための道具で、エレキギターの演奏には必須のアイテムです。指や手を使わずにピックを使って弾くことで、特有の音色やテクニックが可能になります。
ピックは150円前後のものが多いため、たくさん購入して気分で使い分けている人も多くいますが、選ぶポイントは以下の通りです。
- 素材:セルロイド、トーテックス、ベッコウなどがあり、音や弾きやすさに影響
- 厚み:1.15~0.5mmがあり、厚いほどアタック感が、薄いほど繊細さな音が出せる
- 形状:トライアングル、ティアドロップがあり、人によって好みが分かれる
- 滑りにくさ:素材や表面加工によって滑りにくいものもある
見た目や使ってみた感覚でかなり好みが分かれるアイテムではありますが、私のおすすめは以下の商品です。
これまた定番のアイテムで、楽器屋に行けば必ずおいてあるような商品です。他のアイテムを購入するのに合わせれば、わざわざお店に行かなくても買えるのでまとめて購入してしまうのがおすすめです。(小さすぎてなくすこともよくあるものですしね。)
5:アンプ
アンプは、ギターからの信号を増幅させて音を大きくするアイテムです。アンプを通すことで、エレキギターの本来の音色を聞くことができるので、こだわりのギターの音色を楽しむためには必要なアイテムです。
なお、アンプを選ぶ際には以下のポイントを意識しましょう。
- 出力:0.5Wから50W以上まであり、自宅では20W前後がおすすめ
- サイズ:USBメモリサイズ、卓上サイズ、洗濯機サイズなどさまざま
- 調整機能:基本はGain、Volume、Toneの3つ。多ければより細かく設定できる
- エフェクター機能:音色を変えられるエフェクターが内蔵されているものも
- 電源方式:基本的にコンセントのAC100V。小型では内蔵バッテリーや電池式も
このようなポイントを押さえた上で、私が自宅用におすすめするのがMarshallの「MG10」です。
Marshall「MG10」は、自宅でのギター練習に最適な小型アンプとして、その魅力が複数の要素によって形成されています。まず、操作の簡便性が際立っており、2つのチャンネル(クリーン・オーバードライブ)とシンプルなコンツァーコントロール1つにより、初心者でも容易に広範なサウンドを生み出すことが可能です。
さらに、アンプサウンドを忠実に再現できるエミュレート回路付きヘッドフォン出力端子を搭載しているため、スピーカーから音を出さずに夜間や深夜でも気兼ねなく練習ができます。この機能は、独自の音楽体験を提供するだけでなく、ポータビリティと組み合わさって、外出先での練習やセッションにも最適です。
3.5mmの入力端子を通じてお気に入りの音源を接続することができ、これによりセッション練習も可能。好きな音楽に合わせて演奏する楽しみを広げつつ、豊富な接続オプションを備えています。
また、自宅練習でアンプを使用できない場合の対策などは、以下の記事でも詳しく説明しているので、参考にしてください。
6:シールド
シールドはエレキギターと他の機材をつなぐ際に必要なケーブルで、アンプやチューナーなどとの接続に不可欠です。シールドの品質によってサウンドが大きく変わるため、選ぶ際にはさまざま注意が必要です。
なお、シールドを選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 品質:音質に大きく影響する
- 長さ:アンプやエフェクターとの位置関係を考慮して選ぶ
- プラグ形状:ストレートとL型があり、ギターやアンプの端子位置によって選ぶ
これらのポイントを押さえて、私がおすすめするのは、Ex-proの「FA series 3.0m L/S」です。
FA series 3.0m L/Sは、超広い音域再生と太く芯のあるサウンドで知られ、音圧感に満ちた音色が特徴です。楽器用極太ケーブルは直径8φで、ダイナミック・レンジを損なわず、中低域と高域のバランスが優れています。
新素材(HIIIX)の採用により、長さに関わらず高域劣化を最小限に抑え、ハイ落ちやアタック感の低下を防ぎます。高音質プラグやプラグキャップの品質も重視され、特殊黄銅削り出し品を使用して余分な響きを排除しています。
7:ストラップ
ギターのストラップは、ギターを肩から担ぐために使用するヒモです。ストラップがあることによって、ギターを持つたびに演奏ポジションが毎回変わることなく一定の姿勢でギターを構えることができます。
なお、ストラップを選ぶ際には以下のポイントを意識しましょう。
- 素材:革や布があり、体への負担や耐久性に影響
- 幅:安定性・ファッション性・収納性などに影響
- 長さの調整方法:ピン方式やスライド式があり、調整の細かさなどに影響
これらのポイントを押さえた上で、私がお勧めするのはERNIE BALLの「4037 POLYPRO STRAPS」です。
4037 POLYPRO STRAPSは、定番のギターストラップで1000円前後で手に入る手頃な価格のアイテムでありながら、エリック・クラプトンをはじめとするプロのギタリストも数多く使用する人気のストラップです。まさに、プロアマ問わず「迷ったらこれ」という一本です。
8:ストラップピン
ストラップピンは、ストラップをギターに固定しておくために必要なもので、ピンがよくないとストラップが外れてギターが破損してしまうため、非常に重要なアイテムです。
なお、ギターストラップを選ぶ上では、以下のポイントを押さえる必要があります。
- 機構:ピン型とロック型があり、固定力の強いピン型がおすすめ
- 取り付けやすさ:引っ張って取り付けるものと、押し込んで取り付けるものがある
- 素材:耐久性や操作性に影響
- メーカー:ロングセラーで信頼性の高いメーカーのものを使用するのがおすすめ
- デザイン:ギターやストラップのデザインを損なわないか考慮
これらのポイントを押さえた上で、私がおすすめするのは、SCHALLERの「S-Locks」です。
S-Locksは、従来のSecurity Lockから進化した新デザインを採用しており、ストラップの取付部が延長され、より簡単にロック&リリースが可能です。新たに導入されたロック・ホイールは見た目だけでなく、確実なストラップの留め具として優れています。
使いやすいデザインと高い安定性が、演奏者に素早い操作と信頼性を提供します。耐久性に優れた高品質な素材が使用されており、安心して長期間使用できます。ストラップピンをまだ使っていない初心者ギタリストにとって、一生ものとなる重要なアイテムです。
なお、ストラップピンについては、以下の記事でも細かく紹介しているので、参考にしてください。
9:メンテナンス用品
ギターは人の手で弾くものであり、木材でできた繊細な楽器です。そのため、人の手が触れれば皮脂や汚れが付着して、放置していれば木材が変形するため、こまめにメンテナンスすることで性能を維持して良い状態に保つことができます。
ギターのメンテナンス用品としては、以下のアイテムが必要です。
- ギタークリーナー:表面を汚れから清潔に保つための洗浄剤
- ポリッシュ剤:表面を光沢ある状態に仕上げ、保護するための薬剤
- フレットボードオイル:指板に適切な保湿と保護を提供するためのオイル
- フレットクリーナー:フレットの汚れや酸化を取り除く洗浄剤
- マイクロファイバークロス:表面やフレットボードを傷つけずに拭くクロス
- 弦交換工具(弦ワインダー、ニッパー):弦交換時に必要なツール
- 六角レンチ:ギターの弦の高さやアクションを調整する
- ドライバー:ギターのネックやピックガードなどのネジを調整する
これらの道具は、ギターを長く使う上では必要な道具なので、なければ揃えておきましょう。
10:その他
これらの必須アイテムに加えて、以下のアイテムも後々必要になるので、初心者が必要なアイテムを揃えた後で用意することをおすすめします。
楽譜・バンドスコア
ギターの練習をするためには、正しい弾き方を身につける必要があります。今では、YouTubeや無料サイトなどで簡単にコードやtab譜を確認できますが、公式で販売されている楽譜やバンドスコアには、演奏に関するアドバイスや正しい運指などが記入されているため、より練習が捗るようになっています。
ネット上の情報だけでは足りないと感じてしまう場合や、好きなバンドやアルバムのバンドスコアがあれば購入して参考にしてみましょう。
なお、おすすめの練習曲については以下の記事で説明しているので、参考にしてください。
カポタスト
ギター初心者が直面する壁の一つは、難しいコードや難解なフレーズを弾くことです。多くの初学者がこれに挫折し、ギターを辞めてしまうことがあります。この問題を解決するために、カポタストがおすすめです。
カポタストは、ギターのネックに直角に取り付ける道具で、フレット間の1弦から6弦全てを押さえた状態にしておくことのできる、魔法のツールです。つまり、カポを使うことでキーを変換することができ、それによってローポジションでいろんなキーの曲が弾けるようになります。
ハイフレットでのコードやバレーコードが苦手な初心者にとってとても心強いツールです。
エフェクター
エフェクターは、エレキギターのサウンドをより上質なものに変更するためのツールです。アンプとギターだけでは表現することのできない音を作ることができ、全てのギタリストを沼らせるアイテムでもあります。
自分の理想の音を探求することは、ギタリストにとってとても魅力的なものですが、そこには正解がありません。だからこそ、無限の組み合わせの中で答えのない音の旅に出てしまうのがギターオタクというもの。
初心者のうちは、エフェクターにこだわりすぎるのはおすすめしません。エフェクターでの音作りと、自力で表現力をつけることはトレードオフの関係にあり、エフェクターに拘ってしまうと表現力をつけるトレーニングがおざなりになってしまいます。
初めのうちは必要ありませんが、ギターのモチベーションを維持するためや、より理想的な音を探求するためには必要不可欠なアイテムです。ある程度実力がついたと感じたら、購入を検討しましょう。
まとめ
ギターを始めると、本体以外にもさまざまなものが必要になります。上達に関係するものもあるので、初心者のうちにできるでけ吟味して環境を整えておくことが重要です。何が自分に足りていないか迷ったら、この記事を参考にして必要なアイテムを選んでみてください。